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ボカデュオ2025に参加したぞ

  • 執筆者の写真: 716kani
    716kani
  • 5 日前
  • 読了時間: 7分

はじめに

極彩モノクローム教団員の皆様こんにちは坂本色です!入信しましたね?まだの方はこちらを聞いてください!曲のタイトル(?)よりチーム名の方が覚えられてそう


YouTube版もありますよ……


 さて……この文章では一介の動画制作者として、制作後記的なものを書いていきます。

信者(募集したセリフ担当者)の方々に基本デモ音源を聞かせずに音声を撮らせたという、ハチャメチャな制作過程が話題のこの楽曲ですが……私は制作チームの一人だったのでしっかり音源を聴いて作業に臨みました。「これどうやって映像つけよう……………」と頭を抱えながら……。

 曲調もテンポもコロコロ変わるしかなりぶっ飛んだ世界観でストーリー(?)が進むし宗教とは……救いとは……極彩とは………………と思考が迷宮入りしていました。

 製作中はずっと我らが教祖(勝手な持ち上げ)イエローさんの作り出す無邪気に狂った楽曲に恐れ慄き、BARAさんの多種多様な声色の歌(&語り)や桃色おからPさんの不気味可愛いセンスが爆発するイラストが次々と仕上がってきてその物量に圧倒されてました……全体的に素材数が多かった気がします。気合いの入りようがすごかった……。

 正直メインの制作メンバー四人のうち、坂本が作風的にも技量的にも一番凡庸だと思ってるので、他3人のパワーと狂気についていけるか不安になっていました……なのにいざ投稿されると、映像面でも「いかれてやがる……」みたいなコメントがあってめちゃめちゃびっくりしてます。ありがとう……(もちろん楽曲や歌やイラストの力に沢山助けられたところはありますが……)


というわけでサクッと制作の話をするぞ!

 技術的な話はほどほど、制作意図のぶっちゃけが大半なんですが、あなたが映像を見て考えた解釈は大事にしてください!坂本が勝手に言ってるだけです。


 ある程度は「この部分はこんな感じの映像がいいかも!」みたいな打ち合わせはしていたんですが、総合的には坂本が好き勝手作った部分も多い気がします。というか投稿数日前まで内容決まりきってないシーンもあって、ギリギリまで動画作ってましたね……

 それはそれとして作業できない合間にTwitterを見ると、色々あってチーム崩壊しました報告が流れてきたり(SAD……)ボカデュオ開始数日前にチーム結成しました報告してたり(?!)、なんというか俺は良くも悪くも普通だったかもしれんという気分に でもせめてもうちょっと早いうちに全体の8割は作っとこうな坂本 はい……(自戒)

 Twitterに投稿されてた予告動画と実際に投稿された動画で動画の違いを見つけると、楽しいぞ!(自ら傷口に塩を塗る)


 制作環境はmacのノートPCでblender&Davinci Resolveです。

 belnderは3DCGのソフトですが、イラストをもとにアニメーション素材を作ることもできます!私はこの手法をよく使います。キャラ全体が跳ねるような動きとかはDavinci Resolveでもできなくはないですが、手のアニメーションみたいに複雑な動きはblenderの方がやりやすい気がします。慣れてるだけかもしれないけど……

魍魎たちを並べた図。圧巻
魍魎たちを並べた図。圧巻
今回唯一モデリングした檻。
今回唯一モデリングした檻。
アニメーション制作。骨を入れて動かしてる。適時拡大縮小したりも。

 Davinci Resolveでは普通に動画を作成しています。blenderで作ったアニメ素材やその他イラスト素材などを組み合わせてひたすら編集します。

 使い始めて日が浅いので、効率的な使い方とかまだよくわかってないので誰か教えて欲しい(丸投げ)

editページ。要するにタイムライン的な画面。
editページ。要するにタイムライン的な画面。
fusionページ。「Fusion composition」の中身。ノードという仕組みで素材を組み合わせたりエフェクトをかけたりできる。

 この環境、そろそろPCのスペックやHDD容量が追いつかないみたいで、終いにはピンクスクリーン吐き出しまくってました。やばい。バグったblender画面MVに入れたろか思ったけどフリーズしてるとスクショが撮れねぇ。くそ〜

 よいこのクリエイターはバックアップをとろう!


コンセプトとか色々

 映像そのものは『謎のDVDに入ってた謎の映像』をイメージしています。これはとある団体の勧誘映像なのか、はたまた誰かの妄想か……実在するのかしないのかどこまでが本物だったのかが惑わせるような、そういった狂気幻想にシフトした表現を意識しました。

 ノイズや昔っぽいエフェクト系はまだまだ扱いに慣れてない分野なので、今回の制作でかなり苦戦しましたね……。

 実は電波な個人サイト風の映像にするアイデアもあったんですが、ビデオ風にするならCMとか教材といった文脈の方が合うんじゃないかと思い、方向性を修正していました。


 冒頭と最後でビデオの再生停止の音が入りますが、その音の前(後)に入ってる字幕はこっち側の世界のものというイメージです。注意書きはああいうテーマの作品を出す上で入れたものであり、最後のクレジットはこの謎ビデオの実際の記録表です。(表を印刷して名前を手で書き込みました。字が汚いのがバレる)『歓迎します♪』は……こっちにきちゃったのかもしれない。


 動画全体で言うと、真ん中辺りは魑魅魍魎が沢山出てきてわちゃわちゃしてるシーンが多めです。カラフルにギラギラしたかと思えばモノクロでちょい怖になったり……曲のテンションに合わせてカラフルかモノクロかみたいに決めつつ、曲のテンポ変動が激しいので映像の動きを合わせるのに地味に苦労しました。タイミングを合わせるのもそうですし、テンポの速いところはダンス的な動きをさせて絵面のノリを良くする、みたいなことも考えてます。

 ヘアリーちゃんさんのあの映像、「シュルシュシュ」のところは歌に合わせてカット編集入れてるんですがパッと見わかりにくくて反省。色塗ってる映像→色を剥いでる映像と変化をつけてるのはこだわりポイントです。

 あと細かいこだわりだと、「灰になれば」でモノクロになった後に歌詞字幕に色がついてるとか、ギロチンのシーンの直前で溶けてる猫の首がランプ君(スポットライト役の魍魎)に隠れて見えないとか……細かく不穏を散りばめています。

 魍魎たちに見せ場を作りつつ、特定のキャラが目立ち過ぎないようにしていました。大抵のMVって主役的なポジション……わかりやすい例だと初音ミク歌唱の歌でMVはミク中心になる、みたいなのがあると思うんですが、今回のイラストはそういう方向性じゃなくもっと抽象的で雰囲気に寄り添ったイメージだと共有いただいたので、坂本もその感じで映像を組み立てました。


おわりに

 いや〜色々と刺激的な創作体験でしたね……。

 今年(というか去年末辺り)から合作にもりもり参加し始めてたので、限りなく貧弱なコミュニケーション能力をフル活用してもがいておりました。


 今後の予定は……まぁ水面下で個人的なものを進めてるんですが、合作やコラボ系はしばらくお休みの予定です。というか今回のボカデュオ(あとボカタッグ)参加がイレギュラーなんですけどね……。

 強くなったらまたボカデュオ参加してみたいですね〜。それでは、読んでくれてありがとうございます!









おまけ

 映像面で参考にした動画(MV多め)を載せます。坂本が自分の好きな映像の話をしたいだけです。


神聖かまってちゃん「死にたいひまわり」Music Video

 荒い手書き感というかコピペされたモチーフのキモい感じというか……閉塞感故に限界になってる心象風景の表現が秀逸で、病んでた中学生心がくすぐられました。俺一人でもこんなすごい映像つくれるようになりてぇよ……(無茶)


【東方ヴォーカルPV】Midnight Parade【暁Records公式】

 暁recordsのMV、好きな映像作家の出前さんが作ってることが増えてHappy アニメーションするキャラクターが大量に出てくるシーンの絵作りの参考にしました。原色中心の色合いや細やかな動きの気持ちよさも尊敬……


はいよろこんで / こっちのけんと MV

 打ち合わせの際、レトロな映像劣化表現に関するリファレンスで名前が上がってたんですが、かねひささんはこういう保全、昇華に関しては"ガチ"な方なのでわりとかなり荷が重いぜ!!!!と思っていた。俺は俺にできることをしろ はい……


赤い部屋

エヴァンゲリオンのタイトル

さよならを教えてのPV

 教団規則に差し込まれるカットの元ネタたちです。(赤い部屋はそこまで厳密にパロってないな……)一応教団規則自体も教材とか講習のビデオを参考にしています。

 さよならを教えてに関しては、以下のUTAUカバー動画の演出にも影響を受けています。最後の最後のゾワッとする感じ上手いな〜と思っております……。

さよならを教えて ~comment te dire adieu~ / 薙桃愛【UTAUカバー】


拾ったCDに入ってた動画

 このMVもこんな経緯でニコニコに投稿されたのかもしれない(妄想)(幻覚)

 イキグサレはいいぞ……もはやリファレンス関係ないけど好きな曲のM貼りますね

イキグサレ くるくる


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